物価高騰する中、食卓に欠かせない卵も値上がりしていくことが予想されます。
卵がタダで手に入ったらどんなにいいことか・・。
そんなふうに思い立ち、鶏を飼うことにしました。
孵卵器を使って、有精卵を孵す方法については、こちらの記事を参照ください。
さて、卵を孵してひよこを手に入れたとしても、それを育てるための鶏小屋が必要です。
鳥小屋の大きさは、羽数によりますが、10羽程度飼おうと思ったら、それ相応の広さを確保する必要があります。
どう作るか?
ということを考えると、ホームセンターで木材や金網を使ってDIYするか、鶏舎ごと購入する手が思いつきます。
予算は、いずれにしても5万~10万円程度必要になります。
それを、廃材を調達して予算1万円未満で済ますのが今回のプランです。
さて、それではいってまいりましょう。
鶏小屋の設計
設計というと製図を書いて・・と、几帳面な印象があるかもしれませんが、そんなことはしません。
ざっくり設計して、しっかり作る!
とはいえ以下のことはきちんと吟味しました。
- 鶏小屋を建てる場所
- 鶏小屋の面積や高さ
- 出入り口の場所
- 材料
ということで、順番に考え方をお伝えしましょう。
建てる場所

うちの場合、家の横に軒連ねでカーポートや農機具置き場にできるようなスペースがあります。
その横に畑が広がっているのですが、畑と農機具置き場の、屋根が途切れるところを利用することにしました。
これであれば、既存の柱をベースに拡張する形で小屋を建てれば、作りもシッカリする上、材料も削減できます。
こういうスペースが無かったら、畑の何処かのスペースに太い柱を4本立てて小屋を作ったことでしょう。
いずれにしても、畑で鶏と遊びながら農作業する感じにしたかったので、「畑そば」という条件はMustでした。
ただし、どこに建てるとしても気をつけなければならいことはズバリ獣害です。
よく聞くのは狐による全滅です。
夜にやってきて穴を掘り、小屋の内部に侵入して噛み殺したあとで全部巣へ持ち去ってしまうとのこと。
なので、小屋の周囲にはブロックや岩を置いて穴が掘れないようにする必要があります。
面積や高さ
養鶏の本を読んで勉強したのですが、重要なことは以下のようでした。
- 土間であること
- 1坪(1.8m✕1.8m)で10羽くらい
- 人が入って作業してもしづらくない高さ(1.8mもあれば十分か)
今回孵化させようとしている卵は20個。
しかし、確保できる面積はせいぜい1坪だったので、全羽孵ったら収容できません。
1坪だと、収容できるのはせいぜい10羽程度です。
結果としては7羽しか孵らなかったので良かったですが、収容量を超えてしまう場合、無理して全羽飼うのではなく、貰い手を探して置く必要はありました。
最悪、可哀想ですがお肉にして戴くことまで考えたくらいです。
無理やり押し込めたら鶏もストレスを感じてしまいますから、産卵率にも影響します。
面積には、こだわった方が良さそうです。
出入り口
鶏小屋への出入りができるよう、ドアを付ける必要があります。

前述のとおり、これらはすべて廃材で作成しました。
古い家を解体して撤去する費用が馬鹿にならないらしく、タダで手に入る廃材がたくさんあります。
これをうまく利用すれば、めちゃめちゃ立派な鶏小屋が1万円未満で建てられるのです。

ジモティで2件の無料案件に問い合わせ、立派な角材や床材、ドアをタダで手に入れられました。
無料で持ち帰れた上に、お礼まで言われてしまって、本当にラッキーだなと思いました。
まぁ、こんな立派なドアでなくても、板に蝶番をつけたような簡素な作りでも良かったんですけどね。
ドアを付ける場所は、人がアクセスし易い場所であることにこだわりました。
そうでないと、世話することがついつい手間に感じてしまいそうですからね。
材料
先述の通り、材料の殆どは廃材です。
元々人様の家に使われていたものですから、鶏小屋にしては立派すぎる木材が無料です。
ただ、木材だけではどうにもなりませんから、以下のようなものは買う必要があります。
屋根に使うポリカーボネート板
これは4枚くらい使いました。
近くのホームセンターでは、1枚880円でした。
支柱の土台に使う羽付きピンコロ

支柱を支えるための土台です。
10cm✕10cmくらいの角材を立てて、ネジ止めしています。
1本だけでは流石にグラグラしますが、各柱を同様の太さの角材で固定したら、全くびくともしません。
震度7でも鶏は無事でしょう。
(しらんけど。)
ビス
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こちらも近くのホームセンターで買いました。
400本で600円程度で買えましたから、ウェブ通販よりホームセンターで買ったほうがいいと思います。
ビスはビシバシ打ちまくるのですぐに空っぽになりますから、ちょっと多めに買ってもバチは当たらないかもしれません。
L字金具
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今回、4本の柱は10cm✕10cmの太さの角材を使いました。
それらの柱に対して、同じ太さの柱を横にして連結します。
このときに使うのがL字金具です。
これを16個用意すれば、四方上下を強固に連結することができます。
これでしっかりした枠組みを作るわけです。
これなら、かわいい鶏ちゃん達に安心して暮らしてもらえそうです。

バーベキュー網
鶏小屋は通気性が高いほうがいいです。
密閉した空間だとどうも病気になってしまうようです。
最初はこんな作りにしていたんですけどね・・。

これを見た、養鶏の経験がある親に、「鶏が可哀想だ!」と叱られてしまいました。
でも、四方を金網で囲おうとするとちょっと値が張ります。
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そこで着目したのがバーベキューに使う網。
キャンプ場で廃棄されるものを譲ってもらえないかと、何軒かの会場に交渉したら、ものすごく喜んでくれました。
やっぱり、キャンプサイトの運営をされる方は自然がお好きですからね。
鶏小屋に使いたいと言ったら、とっても協力的でした。
こういうところで不思議な御縁を頂けるもの。
シーズンになったら、鶏を連れてキャンプをしたいな~と思っています。
完成図
ということで、こんな感じに仕上がりました。

別の角度でもう一枚。

ひよこちゃんは、この中で快適に暮らしています。

まとめ
いかがだったでしょうか?
鶏を飼ってみたいと思ったら、鶏小屋が必要になります。
鶏小屋は、例えば楽天市場などでも購入できます。
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飼う羽数相応の広さの鶏小屋が必要になりますが、2羽程度であれば3万程度で事足ります。
しかし廃材を使えば、10羽でも余裕で収容できる小屋を1万円未満で作成できます。
今回はその作り方についてお伝えしてきました。
廃材は、ジモティで大体揃います。
古い家を解体したときに出た木材を使うのがおすすめです。
出品者さんも廃材を持て余していて、業者にお金出して引き取ってもらわないといけないので、廃材の再利用は人助けにもなります。
網はキャンプ場の廃網を再利用。
こちらも、キャンプ場さんからありがたられることがあります。
すべてDIY。
安く上がるし、人助けになるし、経験も積めるし、技術も上がります。
さぁ、立派な鶏小屋ですくすく育ってもらって、美味しい卵をたくさん産んでもらいましょう!

僕は田舎で半農半X生活をし、食料や水・エネルギー・お金と心が
満たされた暮らしをしています。
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