「食料備蓄」と聞くと、その目的として「災害対策」が思い浮かびますね。
今年、2024年は元日より能登半島の震災に見舞われましたので、災害対策を重要視している方は増えているでしょう。
ただ、「食料備蓄をしておいてよかった」と思えるシーンは、実は災害時以外にも想定できます。
この記事では、食料備蓄すべき理由と、オススメの備蓄品などを挙げていきます。
食料を備蓄すべき理由

食料を備蓄すべき理由は沢山ありますが、本記事のタイトル通り、3つ上げてまいります。
災害対策
災害というと、「地震」を思い浮かべる方は多いと思います。
今年の元日には、能登半島での地震があり、避難生活を余儀なくされた方もいらっしゃいました。
また、直接被害に合わなかった周辺地域にお住まいの方でも、長期に亘る断水で不便な生活を強いられた世帯も数多くありました。
水が断たれるとかなり制限された生活を余儀なくされますが、そんなときは水を使わずそのまま食べられる缶詰などが大いに役立ちます。
断水が発生しなくても、道路や鉄道などの輸送網に被害が生じると、スーパーの中が空っぽ・・なんてことが起こり得るかも知れません。

実際、東日本大震災のとき、都内のスーパーやコンビニから食料が消えてしまうということが発生しました。
こういう時、備蓄品のありがたみを痛感することが出来ます。
物価高騰対策
ここ数年、色々なモノが値上がりしています。
それは、数年前から全世界的に急激なインフレが発生していることや、為替などの複雑な要素が、互いに絡んでそうなっています。
詳細をお伝えすると長くなってしまい、この記事の趣旨から外れるので省きます。
ただ、詳しいことを把握していなくても、実感として、「物価が高騰している」と、多くの方が感じているでしょう。
食料備蓄品の代表格である缶詰も同様です。
例えば、2022年の10月時点で5250円だった缶詰ですが・・・

2024年の3月時点で7000円を超えています。

そして、今年の春闘では、多くの企業が賃上げに応じ、33年ぶりに5%を超える水準となりましたから、購買力が増して益々物価高騰圧力が掛かる可能性があるわけです。
その可能性を考慮して食料備蓄するとしたら、物価高騰後に備蓄するのではなく、今すぐ備蓄した方がお得だということです。
日本の国力低下
本年、日本の世界GDPランキングは3位から4位に転落しました。

え?
それと食料備蓄と何の関係があるの?
そういう疑問が湧いてきそうですが、ここでは一旦、「日本は今まで通りにはいかなくなるんだ」ということを説明しようとしているとご認識ください。
「少子高齢化が進んでいる日本は、経済的に衰退していて将来も明るくない」
そう思っている人は、国内国外問わず多いかと思います。
では、逆に人口が増えて経済発展しているのはどこかと言うと、インドやインドネシアなどのアジア諸国とアフリカです。

さて、ここから食料の話をします。
日本は食料をどうやって調達しているかというと、殆どが輸入です。日本の食料自給率は、カロリーベースでは40%弱ですから、60%以上は輸入に頼っていることになります。
日本の食料自給率推移(出典:農水省)
では、食料を生産している諸外国において、人口が増えて経済が発展していったら、今と同じ価格で日本に売ってくれるでしょうか?
しかも、日本は経済的に衰退していくので、「買う力」が衰えていくのです。
その上、為替相場的には日本円が単独で安値方向に触れています。
過去、1ドル=110円で買えた品が、今は1ドル=150円出さないと買えません。
もし、1ドル=170円、200円 となっていった場合、「まとめて買うから安くして」と言いづらくなる未来も想定できます。
本当は、日本の国力をもっと引き上げて、強い日本円を作らないといけないのですが、日本の首相はこの方ですから、さて、今後良くなることが期待できるかどうかというところです。

さて、話を続けますね。
この前提の下、仮に輸入先の国で災害や干ばつ、作物の不作が発生したとしましょう。

当然、生産量が低下するわけですが、この影響は、当然ですが食料輸入大国日本にも波及します。
つまり、供給不足による値段高騰、最悪の場合は「お金を出しても在庫がない状況」を招く可能性があります。
そんなことは滅多に起こらないと思いますが、「誰もがほしいけど足りないもの」は、底なしに価格が上がっていくものです。
2020年のコロナ突入当時のマスクの価格は、1箱なんと5万円程度になりました。
これは定価の50倍相当です。
マスクはなくても死ぬことは無いですが、食料はそうは行きません。
いくら起こってほしくないと願っても、起こってからではどうしようもありません。
しかし、缶詰を備蓄しておけば、とりあえず缶詰で食いつなぎながら、対策を考えることが出来ます。
備蓄するには?

食料備蓄の重要性は分かった。
で、何をどのくらい備蓄すれば良いの?オススメは?
そうですね。
「何をどれくらい」は重要ですが、「どのように」も重要なのでお伝えしますね。
何をどれくらい
一般的には、「炭水化物とタンパク質を最低3日分」と言われていますが、3日あれば絶対安心かというと、そんな保証はありません。
あればあるほど安心なのですが、一番の懸念点は「保管スペース」です。
よって、3日分を1つの基準と考え、あとは日常に差し支えない程度のスペースに収まるくらい備蓄するのが良いでしょう。

僕は、一応プレッパーを名乗っているので、トータルで6畳分くらいのスペースを使って1年分くらい備蓄しています。
オススメ備蓄ー炭水化物編①:お米
普段、電子ジャーで炊くようなお米を備蓄します。
なるべく空気や湿気が入らないようにジップロックに入れます。
この時、せんべいなどに入っているような乾燥剤(シリカゲル)は入れないほうが良いです。
乾燥しすぎると、割れて傷んだり、味が著しく落ちることがあります。
その他、備蓄用の無洗米を買っておくのもよいでしょう。
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お米は、いざというときは火さえあれば空き缶で炊くことが出来ます。
その模様は、こちらの記事を参考にしてください。
オススメ備蓄ー炭水化物編②:パスタ
長期保存可能なパスタもオススメです。
アルミ製の袋の中にパスタと粉末スープ、スプーンと脱酸素剤が入っています。
スプーンと脱酸素剤を取り出したら、お湯を注ぐだけですぐに食べられます。

家族でスキー合宿した時、実際に食べてみましたが、かなり手軽で、持ち運びもし易いです!
同じメーカーより、炊き込みご飯やピラフも発売しています。
僕は正直、味には満足できませんでしたので、飽くまで持ち運びや調理が便利な非常食として保存しています。
ただ、味覚は人それぞれなので、試してみて美味しければ多く備蓄するのが良いと思います。
オススメ備蓄ータンパク質①:鯖缶・イワシ缶
タンパク質が取れて長期保存可能といえば、鯖やイワシの缶詰は王道中の王道です。
他にも色々な缶詰がありますが、量と品質と値段のバランスとして一番良いのは鯖缶とイワシ缶です。
特に品質という意味では、伊藤食品のアイコちゃんシリーズはオススメです。
缶詰は、長期保存用に化学調味料がふんだんに入っているものと思っていましたが、こちらはなんと無添加!

元々は鯖缶を備蓄していたのですが、値段が上がってしまいました。
先にお伝えしましたが、以前は190g✕24缶で5250円でしたが、今は7000円を超えています。
現時点では、150g✕24缶で5000円程度ですので、そちらのほうが割安という計算です。
スーパーでも売っているのを見かけるので、予算に応じて備蓄して、箱買いにこだわる必要もないでしょう。
鯖缶よりイワシ缶がオススメです。
鯖缶より安くて、190g✕24缶でも5000円未満です。

僕はイワシより鯖が好きなんですが、
イワシ缶もサバ缶と同じように美味しく食べることが出来ました。
なので、イワシ缶の方が備蓄量が多いです。
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オススメ備蓄ータンパク質②:焼き鳥缶・コンビーフ
魚が好きじゃないという場合、焼き鳥缶やコンビーフが選択肢に入ってきます。
ただ、1缶あたりの量と値段のバランスや、添加物の配合量などを考えると、鯖缶やイワシ缶に軍配が上がります。
ただ、それも個人の好みです。
備蓄品とはいえ、食べるときの楽しみや、体の健康を大事にしたいですね。
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どのように
購入タイミング、保管方法などをお伝えしますね。
購入タイミング
ズバリ、「安くなった時やポイントが沢山つくときにまとめ買い!」これに限ります。
基本的には楽天市場で、お買い物マラソンやスーパーセールを狙います。
しかも、末尾が5か0のつく日であれば、よりポイントアップするため、前日までに選ぶだけ選んでカートに入れておき、購入日になったらまとめて買います。
楽天市場で買うには、やはり楽天カードをおすすめします。
楽天カードを使って買うことで、ポイントがめちゃめちゃつくので、それを使って生活費を浮かせることができます。
保管方法
基本的には高温多湿を避けて保管する必要があります。
お米は風通しが良いところが良いですね。缶詰やレトルト品などは、いくつかはバッグに入れておいて、いつでも持ち出せるようにしておくと、いざというときの備えになります。
ローリングストック
賞味期限が近くなったら、その食品は消費してしまい、代替え品を新たに購入して備蓄することを、ローリングストックといいます。
ただ、御存知の通り、賞味期限が切れたからと言って直ちに食べられなくなるわけではないです。
メーカー側も、念には念を入れて賞味期限を設定しています。
その「念」というのは「安全係数」というものに反映されていて、以下のような計算にもどづいて賞味期限が設定されています。
賞味期限 = 実際の賞味期限 ✕ 安全係数(0.7~0.8)
実際は製造後1000日くらいまでは美味しくいただける食品でも、メーカーが安全係数を0.7として計算して設定した場合は700日となります。
製造日が2024年1月であれば、賞味期限は700日後の2025年11月となります。
つまり、安全係数を無視して考えれば、もう300日程後まで美味しく食べられる計算になります。
また、保管状態が良ければそれ以上経過しても、問題なく食べることができるようです。
ただし、当然メーカーは推奨していませんから、誰も保障してくれませんし、時間が経てば立つほど、それはリスクが高い冒険となるでしょう。
賞味期限切れ缶詰の安否確認
賞味期限が切れた缶詰でも、場合によっては食べなければならない場面に追いやられる可能性がゼロではありません。
その時、食べるべきか否かの判断基準をお伝えします。
- 缶が錆びている
- 缶が開いていたり、一部穴が空いている
- 缶が膨らんでいる
- 缶を押すと凹む
このうちいずれか1つつでも該当する場合、絶対に食べないほうが良いでしょう。
缶の中の食品が安全なのは、飽くまで「丈夫な金属で守られていて密閉されている」という前提の上に成り立っています。
缶にダメージがあったり、ちょっとでも空気が入ろうものなら、たちまち腐ってしまうことでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
食料の備蓄と言うと、災害対策を思い浮かべるかも知れませんが、経済の大きな変化が予測できるようなタイミングでも考えるべきことです。
物価高騰や日本経済の動向などを見ながら、必要に応じて備蓄量を調整するべきです。
僕は、情報を収集しながら経済の動向を予測し、且つ、前触れなく発生する自然災害への対策として、食料の備蓄を欠かしていません。
物価が高騰する前に、オトクなタイミングで備蓄しておき、たまに、例えば料理が面倒なときなんかに缶詰を開けて、手軽に美味しく頂いています。

食料の備蓄を考えることで、防災意識は嫌でも高まりますし、経済動向を含め、世界で何が起こっているかを考えるキッカケにもなります。
物価高騰前に購入することが節約につながるかも知れませんし、そして何より、まさかの事態に陥った時、心の底から「良かったぁ~!」と安心することができるでしょう。
損はしませんし、むしろ得することばかりだと思いますので、気が向いたら食料備蓄、やってみてくださいね!

僕は田舎で半農半X生活をし、食料や水・エネルギー・お金と心が
満たされた暮らしをしています。
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