このところ、エネルギーの価格が高騰していますね。
これによって、「お風呂に入る」という当たり前のことさえ、いちいちお財布を気にしなければならないというのはストレスです。
この記事では、
- お風呂を沸かすのにどれくらいのお金がかかるのか?
- 今後もエネルギー代は高騰し、ガス代を気にし続けなければならないのか?
- お金を気にせずお風呂に入る方法
などについて触れてまいります。
お風呂を沸かすのに必要なお金はいくら?
「お風呂」と一口に言っても、広さも様々だし、入り方も様々。
ここでは、4人家族のお風呂について考えてみます。
- バスタブの容量:180リットル
- 1人あたりが使うシャワー:50リットル(毎分10リットル✕5分として)
180リットル + 4人 ✕ 50リットル = 380リットル
ということで、毎日380リットルのお湯を使っていることとしましょう。
で、結論から言うと、必要なお金はおよそ129円です。365日分で47,085円。
これが、お風呂のお水を温めることだけに使われている計算です。

お風呂のエネルギー代の計算方法
380リットルのお湯が必要な時、ガス代に129円かかるとお伝えしました。
細かな計算方法について説明しておきましょう。

そんなんどうでもいいや。
と思ったら、次の章まで進んじゃってください。
ガスの必要量は、水量✕水温の上昇量に比例します。
例えば常温で22度の水を42度まで熱するためには、20度の温度上昇が必要です。
となると、380リットルの水を20度上昇させるために必要なエネルギーは・・
380リットル ✕ 20度 = 7600キロカロリー
ということで、7,600キロカロリーのエネルギーを得るために、給湯器はガスを燃やします。
1立方メートルのガス(ここでは都市ガスを想定)を燃やすと、約10,750キロカロリー得られるので、7,600キロカロリー得るためには約0.71立方メートル必要となる計算になります。
しかし、すべてのエネルギーが水からお湯に変えるために使われず、20%くらいのロスが発生するようですので、7,600キロカロリー得るためには約0.88立方メートルのガスが必要です。
ガス1立方メートルあたりの値段をググってみると本記事執筆当時で147円くらいでした。

ということで、1日あたりのお風呂のエネルギー代が割り出せました。
147円/立方メートル ✕ 0.88立方メートル ≒ 129円
エネルギー代は上がる?下がる?
今後のエネルギー代ですが、結論から言うと、専門家は「上がっていく」と見ているようです。
詳しくは、「カテエネ」というサイトで専門家がきちんとしたデータで分かりやすく説明しているので
そちらをご覧ください。

「円安」がエネルギー価格が上がる要因に
上述の記事の中にもありますが、エネルギー代の高騰要因としては「円安」が挙げられます。
「円安」は色々な要因がありますが、日本の国力低下という、この国の体質が原因となっているところがあります。
今年に入って、日本はドイツに抜かれて、GDPランク第3位から第4位に転落しました。
やがてインドにも抜かれるでしょう。
日本に世界を魅了するような企業が誕生したり、良い政治家が強いリーダーシップを発揮してくれれば、また違うのでしょうが、今のところそういう情報がなく、今後も、残念ながらこの傾向は変わらないでしょう。
最悪の場合、エネルギー危機
日本のエネルギー自給率はわずか12%弱で、9割方輸入頼みです。
引用:https://www.kepco.co.jp/energy_supply/energy/nowenergy/japan_energy.html
円安でエネルギーが高騰するのは、こういう背景があるのです。
国産のエネルギーが豊富にあれば、円安によるエネルギーの高騰は抑えられるんですけどね。
エネルギーほどではないですが、日本は食料も輸入頼みです。
お風呂と違って、食料は生死に関わってきますから、良く考えて必要に応じて備えておくべきじゃないかと思います。
関連記事を紹介しておきます。
この記事にも書いてありますが、日本に売ってくれるうちは、値段が高騰するのみで、「入ってこない」ことはないです。
今までは「日本に売ったほうが儲かる」と思っていた国も、「日本に売るくらいなら、自国で消費した方が良い」と判断し始めたら、当然今までのようにはいきません。
グローバル化が進むにつれ、国際情勢が各国の情勢に与える影響が大きくなってきており、例を挙げればきりがないですが、ここでは、2022年ヨーロッパ諸国で発生したエネルギー危機に触れます。
2022年ドイツで起こったエネルギー危機
「エネルギー危機」というと大げさに聞こえますが、2022年、ドイツでガス不足となり、
「シャワーは温度を下げ、5分まで・・」という呼びかけがあったことが話題になりました。
引用:https://twitter.com/livedoornews/status/1548436473518919681
こうなった背景は、ロシアから引いているガス供給ラインであるノルドストリームが、何者かに破壊されたためです。
日本を含め、自給率が低い国は、国際情勢に巻き込まれて生活に大きな変化がもたらされても、不思議ではありません。
無料でお風呂を沸かす暮らし
もし、ガスも灯油も電気も使わずにお湯を沸かせるなら、エネルギー代の高騰も供給不足も怖くありません。
僕が採用している方法は、ズバリ「釜戸焚き風呂」です。

釜戸焚き風呂の実態
釜戸にマキを入れてお風呂を焚きます。
僕は長野県の標高900mくらいの高地なので、冬は-10度以下になることもあります。
冬は水が冷たく、10度を下回ります。
そこから44度あたりまで上昇させるためには、約3時間半くらいかかります。
ざっくりとした感覚ですが、大人の下腕ほどのマキが30本程必要です。

夏は、半分程度のマキで、十分温まります。
また、お魚をアルミホイルで包んで風呂釜に入れると、めちゃめちゃ美味しい料理ができあがります!
関連記事を紹介しますね。

マキで焚いたお風呂に入り、火照った体でビールを飲みながらつまむと
サイコーに幸せな気分になりますよ!
マキの調達と保管
マキを調達するには、ジモティで「廃材」などと検索すれば無料で手に入ります。

軽トラックなどで取りに行き、釜戸の近くにまとめておいて、足りなくなったらまた調達します。
僕は、タダで融通してもらえる方を見つけたので、なくなったら取りに行っています。

ここに置いてある木、好きなときに持ってっていいよ。
チェンソーや斧で手頃な大きさにした後、燃料として使います。
特に冬は、単純計算で1週間に200本以上、大人の腕大のマキが必要なので、広いスペースが必要です。
釜戸焚き風呂に最適の環境
釜戸焚きのお風呂はとてもいいです。
エネルギー代が高騰しても、エネルギー危機に直面しても、毎日制限なくお風呂に入ることが出来ます。
ソレだけではなく、遠赤外線でお湯を沸かすためか、体の芯まで温まります。
お風呂上がりもずっと温かいので、とても贅沢な気分になります。
と、良いところばかりをお伝えしましたが、マキの保管スペースや調達方法を考える必要があります。
釜戸焚きでお風呂を沸かす生活であれば、山林が近く、薪が置いておける広々とした土地が必要と言えるでしょう。
僕は、田畑付きの古い日本家屋を購入して住んでいますが、空き家バンクで格安で購入出来ました。
たまたま釜戸付きのお風呂がついていたので活用していますが、Youtubeなどで情報を仕入れ、通販で購入して、自己責任にはなりますが、DIYで付けるのも手だと思います。
もし今の釜戸が壊れたら、僕なら、間違いなく釜戸を買い替えると思います。
![]() | ☆ 長府製作所 CH2C缶 マキ焚兼用ふろがま(本体のみ) CH2S-6専用 風呂釜 屋内設置形 石油ふろがま 薪 CH2S6 価格:65200円 |
長野県の空き家バンクのサイトは以下の通りです。
僕は、長野県の移住をおすすめします。当然良し悪しありますけどね。
もちろん、地方であればあるほど便は悪くなりますが、食糧危機の心配もエネルギー不足の心配もなく、自然が身近だし、トータルではとても良いところだと思っています。
まとめ
この記事はいかがだったでしょうか?
4人家族の1年間のお風呂沸かし代は、だいたい4万円であること。
今後もエネルギー価格が高騰するかも知れないことや、場合によっては利用制限が呼びかけられる可能性も考えられることが、おわかり頂けたかと思います。
しかし、マキを無料で調達して焚けば、おサイフの心配から開放され、エネルギー不足による影響を受けなくても良くなります。
食料もエネルギーも、我が家は100%自給自足を目指しています。
手段は色々あると思いますが、僕と同じように地方移住して、都心住まいと同じような収入を得ながら、安心安全に暮らすのも、幸せな人生を送るための一つの道かな・・と思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

僕は田舎で半農半X生活をし、食料や水・エネルギー・お金と心が
満たされた暮らしをしています。
どんな生活を送っているのか?どうすれば、そんな生活ができるのか?
メルマガにてお伝えしておりますので、気になったら登録お願いします。
コメント